オーダー家具の3rd -your life style shop-
2021.02.05

壁を生かした理想のワークスペース


新しくマンションをご購入し、ご来店頂いたTさま。ご入居予定の約2年前にご来店頂き時間をかけてお打ち合わせをしていきました。漠然としたイメージはあるが部屋のレイアウト、家具や照明など、どうすれば良いか分からないとご相談を頂きました。ご家構成やインテリアのお好み、どのように暮らしたいかなどなどヒアリングし、まずは大まかな家具のレイアウトを考えていきました。
リビングダイニングは壁を無くし広い空間に変更されていたので、抜けた空間を壊さないよう空間と家具のボリュームとバランスを気を付けながら考えました。お客様のご要望を踏まえながら少しずつ修正を加えていき大凡のレイアウトが決まったところで家具のデザインをしていきます。

当時からご自宅をお仕事をする時間が多いのでメインはワークスペース。PCやOA機器も多いのでキッチン側の壁一面を使い機能性、収納力、デザイン性を考え設計しました。PC以外に執筆作業も考慮し天板面を幅2m、奥行き60cmと広く取っています。


下部の右収納は上段が大型のプリンター、下段がA4用紙の在庫を収納。共に操作や取り出しがしやすいようにスライドトレーを入れています。プリンター収納の扉は上びらきの水平収納扉とし閉めているときはプリンターが隠れます。扉を開けた時も邪魔になりません。中段はモニターの大きさや圧迫感を考慮しH.70cm。こちらも広めに取っています。上部にテープLEDを設置しデスクを全体的に照らしてくれます。
今回は使用する機器が多かったので家具にはあえてコンセントはつけずOAタップで電源を取っていただくようにしています。家具の天板や内部に沢山の家具コンセントを付けてしまうと美しくない事、配線の自由度が無くなる為です。その代わりに下台収納部分、デスク天板に関しては配線が自由に通るように設計しています。

家具の分解図です。搬入経路を考慮し細かく分割していますが、組み上がった時は一体感が出るように合わさる板がダブルに見えないように設計しています。中段はノックダウン式(板物で製作、組立式)としています。毎度のことですがなるべく余分な線が見えないように気を付けています。

取付風景(終盤のフィラー中)。壁の梁が多く奥行きの調整やフィラー作業(隙間埋)に時間がかかってしまい、お客様にご迷惑をおかけしてしまいましたが、”間近で職人の技を見れて楽しかったですよ”と仰って頂き救われました!

パース図です。設計する際に少し悩むのが背面の配線ルート。無駄なくなるべく最小限のコード長さで収まるように考えます。照明は上段と中段で別系統になりますのでスイッチやトランス(変圧器)の位置を使い勝手やゆくゆくのメンテナンスも考慮して決めていきます。

後日ご注文頂いたソファもお届けいたしました。もともとSOFA SHAPEをカウチ+2pワンアームでご提案していましたが、そこまで大きくなくて良い+模様替えするかも、との事で幅2mのワンアーム、高さ+40mmの特注仕様で製作しました。幅はソファの周りを回遊できる導線を考慮し2m、座面高さは低いと立ち座りが。。。との事でお店で実際に高さを調整しお客様が最適な4cm上げとなりました。念の為、低くする事(通常の座面高)が出来るような仕様になっています。生地は展示品の質感を気に入って頂き同じものに。光に具合や見る方向により表情が変わる面白い生地で、ふわっさらっとした質感もとても良いです。SHAPEワンアームは個人的に座り心地、デザイン共におすすめです!

今回マンションのオプションの打ち合わせにも同席し家具に合わせコンセント位置、ダウンライト位置のご提案をしました。全体的に適度な明るさをご要望でしたのでダウンライト多めで、落ち着きたい時は間接照明で調整できるように考えています。コンセント位置は家具の仕様や置き方を決めそれに合わせ追加して頂いたので配線ルートを綺麗にまとめることができました。

お客様にはお打ち合わせから取付まで長い時間お付き合い頂きました。ご一緒に考えた理想の家具が完成したと思います。誠にありがとうございました!
また、設計側からすると今回は梁の多さや搬入経路など心配事もありましたが無事綺麗に収まり、毎度のことですが工場の職人には感謝です。

お客様によっては在宅にてお仕事をする時間が長くなった方も多いと思います。快適な理想のワークスペースをご提案&製作いたします。

2020.12.11

追加のご依頼

以前お引越しに合わせ収納棚を製作させて頂いたお客様より追加のご依頼をいただきました。
以前のお届けブログ→”ナイスビューなご自宅のトータルコーディネイト”

今回はお子様の本などを入れたり飾り棚として使える棚、窓際に照明がなく暗いため明るくしたいとのご要望でした。

照明に関して電気工事を行わずできる方法を模索しました。新規で作る本棚裏のコンセントから電源をとり本棚に照明スイッチを入れ、家具用のテープLEDを天井に付ける案です。そのまま天井に付けるのでは美しくないためウォールナットで照明ケース分掘り込んだベースを作りそれにLEDを取り付けています。

本棚に関しては以前作らせて頂いた家具の隣に置く為、ディテールを合わせ留(45°)で板を組み面取りをしています。背面のタイルを見せるため背板を抜き、照明スイッチはセンサー式(調光もできます)を本棚側板に埋め込み配線も側板内部に通しています。この事により配線もほぼ見えず綺麗に収めることができました。上への配線は壁の凹みを利用しコードモールを使用しています。
今回30mmの板厚にスイッチ、配線を入れ込まなければいけない事、ゆくゆくのメンテナンスを考慮しなければいけない事など設計に苦戦しましたが、工場長の協力もありスムーズ&美しく完成することができました。


【LEDTAPELIGHT_W2940×D50×H26】
【bookboard_W840×D325×H1360】

2020.12.04

シンプルに使いやすい作業スペース

久々の投稿になってしましました。。。在宅ワークや自宅にいる時間が増えてきた為、ご自宅をもっと快適に過ごしたいとご相談いただく機会が増えてきました。なかなかブログが更新できず申し訳ございません!

以前キッチンボードやTVボードを作らせていただいたKさまより新たなご依頼をいただきました。以前のお届けです→K邸TVボードお届け
今回は趣味やお仕事をするためのワークスペースのご相談です。お裁縫やパソコン仕事などマルチに使える作業スペースと本棚を合わせた収納を製作いたしました。素材はいつも通りのメープル材。お客様と打ち合わせしながらデザインを作りました。

構造は左側本棚の中段固定棚と左側収納に天板を渡し一体化する仕様です。右下壁に吸気口がある為、約15cmほど避けて棚を置いています。左壁から電源をとり天板にコンセント設置、ミシンやPCの電源として使います。配線は家具、壁のコーナーにモールを使い隠しています。

天板は現場にてカットし長さを合わせました。床、壁のレベルがよかったのでほぼ調整なしで綺麗におさまりました!

右側の引き出しの内寸を入れたいものに合わせ左側を小さい引き出しに。この様な調整はオーダー家具ならでは!
イメージ通りに仕上がりお客様にも喜んでいただきました。こうやって追加でご注文頂けることはとても嬉しく思います。Kさまありがとうございました!


【DESK+BOOKBOARD_W2027×D595×H1960/725】

2020.10.26

限られたスペースを有効的に

以前ご主人のお部屋に家具を作らせて頂いたKさま。今回は奥様のお部屋の改造計画です。収納をまとめること、ベッドの向きを変え部屋のスペースを有効に使う事、テレビを設置し横になりながら見れる事が今回の計画です。

まずはベッドの配置方向です。今まで縦に置きうまく収納スペースが取れなかった為、横向きに配置します。この際、規定のベッド寸法では壁の寸法が足らず入らない為、長さ1760mmのベッドフレームを作成しました。
テレビは壁掛け仕様ですが壁に直接ですと壁下地やクロス工事、電気工事も入ってしまう為、パネルを作りテレビを掛ける仕様にしました。この事により配線も隠せ自由な位置にテレビを設置できます。デザイン面では梁やベッドの位置関係により縦のラインはずれてくるので、横のラインをパネルと収納扉で合わせ美しく見えるよう調整しています。また、それぞれの奥行き感が変わるので、木目の方向をパネルと上部オープンの吊り戸棚は横に、収納棚扉は縦にする事で奥行き感が強調され圧迫感が軽減しアクセントにもなります。

今回難しかった点が、お部屋の梁です。奥行き方向と右側に梁がありパネルを壁に取り付ける為、ある程度の壁の不陸を奥行き方向、幅方向共に考慮し設計しなければいけません。少なすぎると家具の各パーツがずれますし、大きすぎると隙間が大きくでてしまう。。一箇所でも合わないと全てがうまく収まらないという。。。
採寸は慎重に、細かく寸法をとりました。お陰様で大きなズレはなくうまく収まりました。

↓1点、パネル右上のみ右収納棚と高さが合わず、その場にて欠き込み調整しています。

テレビパネルの裏側です。配線ルートをとり、最後コードが垂れないよう下端凹みにワイヤーマネージャー(配線を通すもの)を取り付けています。

ハードディスクレコーダー収納棚は連結しないで、動かせるようにしています。初案ではパネルに棚板をつけレコーダーを置く予定でしたが収納力、置台を考慮し別パーツとして棚を作ることになりました。
新しい家具が入ることにより、以前よりも広く感じ、くつろげる空間となりました。

【Wall storage_W2700×D450×H2415】
【bed_W1000×D1760×H360】

2020.10.17

ダイニングテーブルお届け

ナラの椅子に合わせてダイニングテーブルをお探しでご来店いただいたK様。
椅子はアーム付きの為、アームが天板に干渉しないようにしたいとの事でした。
天板の反り止めに幕板やステンレスプレートは使わず、「吸い付き桟」や「蟻型追い入れ接ぎ」などと呼ばれている宮大工がお寺を作る際の工法で40mm角程の板をテーブルの長手に対して垂直に3本入れることによって幕板の役割の一つである反りの抑制を担っています。
天板厚が一定以上のないと使えない為、天板が薄い場合は使えない工法です。
この反りどめはK様にもお気に入りいただいたポイントの一つでした!
テーブル脚は椅子脚の形状に合わせ丸絞にさせていただきました!!
同じような形状にしてあげる事で全体的にまとまりがでています!
白い雰囲気のお部屋に映えるナラ材のダインングセットになりました!
K様ありがとうございました。

【Dining table_W1500×D850×H700(t.40)】