オーダー家具の3rd -your life style shop-
2021.09.10

経年変化を楽しむ木製家具

お引越しの度、家具をご提案させて頂いているW様
今回のご依頼は、本や雑多なものを納める収納棚です。

奥に見えるTVボードは以前製作させて頂いたもの。そのときには他にベッド、ダイニングテーブル、照明などもご提案させて頂きました。
ソファ、リビングテーブル、飼っていらっしゃる犬がソファに上がるための階段も製作させて頂いています。

↓下の写真は過去にお届けした品の数々・・・

(↓写真)
今回製作させて頂いた向かって左の背の高い収納棚は、上部が神棚、下部左がスティック型クリーナ、下部右は細々としたものを収納する場所として設計しました。
掃除機の収納場所がすぐ近くにあると掃除が億劫にならずにすみますね。
細々としたものも、これだと何処に何があるか一目瞭然。探す手間がなくなりストレスなくお過ごし頂けそうです。

神棚部分は垂直収納扉仕様。
開き戸仕様と違い、扉をサイドにすっぽり仕舞える仕様となっています。
神棚として開け放していても扉の存在が邪魔になりません。

↓下の写真は、向かって右の背の低い収納。
ローボードは背面のタイルが生きるよう敢えて背板はなし、箱は全面ウォールナットでどの区画にも入るように設計しました。
隠しておきたいものは箱に入れて目立たぬように、見せたいものは飾り棚風に飾ってみても。
箱の位置を替えるのも楽しみの一つです。

ローボードの幅は2500mmあるため、二つに分割して製作しています。
側板を全て同じ厚さで製作してしまうと分割した所を合わせた時その部分だけ分厚くなってしまうため、分割合わせ部が均等に見えるよう側板の厚さを調整しました。
つまり、側板厚さを左右で変えているということです。
また、分割部の固定に使用するボルトが長さの合う物がなく、カットしながらベストな長さを見つけ固定しました。
見た目ではわからない細工があらゆる所に施されています。

下の写真は数年前に納めたテレビ台の経年変化がよくわかる一枚。
木は年月を経てゆっくりと色が変わり、徐々に揃ってくるのも味わい深いものです。
今回の収納棚含め、W様のお部屋がどんな風に変化していくのか楽しみで仕方ありません。

W様、今回もありがとうございました!

特注収納棚
W3350×D450×H850/1800

2021.05.14

快適な在宅ワークを目指して

在宅ワークが増えたことを機に、デスク周りを快適に、且つ機能的に使いたいとご来店くださるお客様が増えています。
以前ヤコブセンのベルビューフロアランプをご購入頂いたY様も、今回書斎を改造したいとご相談に来店くださいました。
デスク、ファイルその他細々した物全てを収納でき、一日の大変を快適に過ごせるようなシステムデスク。
ご要望をお伺いしながらプラン作りを進めます。

設置前のご自宅へ取付位置、壁芯の位置など確認にお伺いさせて頂きました。
設置壁向かって右側の壁に造作の棚がある為、取付け面の壁全部を使わずホビーワゴンがピタリと入る寸法の空間を設けます。その完成イメージがこちら↓(下図)(ワゴンの仕様変更有り)

下の図は家具裏面から見たコンセント、照明配線ルートの指示図です。
吊り棚に取り付けたLEDライン照明の電源は、左側コンセントから壁の隅をモールを使ってあげていることがわかる図となっています。


余分な配線をなくし明るさも得られたスッキリとした空間。

下の写真は組立作業風景。搬入経路を考慮し分割しています。

吊り戸棚の奥行きは350mmとしファイルや本などを収納します。また向かって左にはオーディオを置けるようコンセントを設置しました。壁にある元のコンセントはデスク側板に移設しています。

永く使って頂けるよう、引き出し内部は桐無垢材となっています。桐は古くより大事なものを仕舞うのに重宝され、カビの発生を抑制してくれます。また、引出しの開け閉めにかかるストレスの軽減にスライドレールを入れました。

天板は無垢材ですが、万が一反りや割れなどが生じた際、天板のみ取り外しメンテナンスできるよう後乗せの仕様になっています。
天板上面には2人並んで作業できる用にコンセントを設置し、下段引出しはファイルが背上で入る寸法に。
こちらのシステムデスクは吊り棚、デスク共にワイド2.5mと幅広の為、横に2分割して製作していますが、一体感を出すため無垢天板の木目を繋げた加工を施しています。
また、吊り棚にすることにより圧迫感なくスッキリした印象となりました。

在宅ワークで使用する周辺機器、書類、その他細々したもの全てを快適に使いこなせるよう、細かなところに配慮したシステムデスクが完成です。

オーディオから流れる音色、仕事に集中できる機能的なシステムデスク。ストレスのない快適なY様の在宅ワーク生活となれば幸いです。
今回もありがとうございました。

吊戸棚 w.2500 d.350 h.550
デスク w.2500 d.600 h.735

2021.04.16

エコカラット装飾でホテルライクな佇まいに

約3年前にトータルで家具を作らせていただき、いつもお世話になっているお客様です。→以前のお届け
その後もたびたび追加のご依頼をいただいて、今回は壁面TV収納の上部にエコカラットの施工、子供部屋に収納棚設置、寝室にフレーム付きエコカラットの施工を承りました。
まずリビング壁面TV収納上部と窓周りのエコカラット施工。

サンプルを何種か取り寄せ、落ち着いた雰囲気の『グラナスルドラのグレー』に決定しました。エコカラット最大の特徴は、室内の湿度を上手くコントロールしつつ優れた消臭効果も発揮。機能性だけではなく、種類・大きさ、色柄が豊富な大変美しいタイルです。

既存のクロスを剥がし、タッカー留め、接着剤塗布、タイルを丁寧に貼ってゆきます。壁面TV収納のウォールナットと、タイルのグレーのバランスが絶妙で、引き締まった印象に。
窓周りは窓横の吸気口の汚れを隠したいとのご要望にもしっかりお応えする事が出来ました。

トイレは『カームウッド』を施工させていただきました。優しい質感とグレーベージュ色が明るい印象で素敵なトイレ空間に。エコカラットの特徴から、トイレや水回りは機能を特に実感頂ける場所かと思います。

後日、工房にて製作した寝室につけるフレーム付きエコカラットと子供部屋収納棚のお届け。

まず取り付け位置、芯の位置を確認しパネル吊り金具の取り付け。
今回フレームをなるべく薄くしたいとのご希望から、LAMPのパネル吊り金具AUHを使用。アルミで薄くできているのでパネル自体の厚みも抑える事ができます。パネルの外寸はw.2000×h.680×厚28mm。
その分、壁の歪みも拾ってしまうので心配でしたが、問題なく綺麗に取り付ける事がきました。

ホテルのような雰囲気になり、お客様にも大変喜んでいただきました。畳とエコカラットのカラーバランスも綺麗に整いました。

最後にご紹介するのが、子供部屋の収納棚。娘様が中学になり収納が足りなくなったとの事でご依頼。素材は以前製作させて頂いた家具に合わせオーク材。

ご主人のアイデアを基に、通学バックや学用品を充分に収納出来るよう設計させていただきました。部屋の入り口側は角アールにし動線を取りやすくしました。右側は家具開口ではなく天板を伸ばしプラグが抜き差しできるようスペースを確保。大きく3区画にわけ引戸を2枚にし奥行き有効寸法も確保。内寸高さをできるだけ取りたいとのご要望があった為、強度を踏まえ通常より棚板や地板を薄く製作させていただきました。
M様、この度も誠にありがとうございました!

エコカラットパネル:w.1998 d.28 h.672
サイドボード:w.1800 d.350 h.500

2021.03.22

6400xWALNUTの壁面本棚

事務所としてお使いの一室壁面に、本棚製作の依頼でご来店くださったK様。
お使いのデスクが黒だった事、展示しているFENEシリーズのサイドボードをお気に入り頂いた事を考慮し、本体は黒、背板と棚板はウォールナットを使った本棚を提案させて頂きました。

こちらの事務所は賃貸のため壁固定ができず、家具自体の奥行きも小さく安定感がよくない為、台輪と支輪にアジャスターを仕込み上下に突っ張って固定し、耐震性と安定性を確保しています。床は畳にカーペット敷きだった為、ある程度の沈みも考慮し設計しました。

↑圧巻ですね。
この本棚にびっちり本が埋まった姿を想像しただけでワクワクが止まりません。座り心地の良い椅子など置いてしまった時には・・・時間を忘れて読書に没頭してしまいそうです!


搬入経路が十分ではなかった為、それぞれの本棚を4分割、合計8パーツで製作しました。ゆくゆく置き場所が変わっても、少しのリメイクで使えるように工夫しています。例えば、上下を分け、奥行きの小さい上台は逆さにし新規製作した天板を上に乗せてカウンター風にしてみたり、奥行きの大きい下台も2台背合わせにした上に天板をのせ作業台としても使ってみたり・・・。もちろん台をそのまま単体での使用もアリです。使い道が広がりますね。

↓下の写真
上段は窓向かって左側の本棚、中段は右側の本棚の設置前と設置後の様子。下段は長押部細工の写真です

窓向かって左側の本棚は隣との部屋の襖を覆っています。襖の枠分家具の背板を逃し側板は壁につくように設計しています。また、右側本棚の長押部分は本棚の側板を欠き込み、壁にぴったり隙間なく設置できるよう配慮しました。

↑長押部を横から見た様子
「かゆいところに手が届く」ような感覚、「その隙間、気になるけれど、どうしようもないから仕方ない」と諦めるしかなかったことをオーダー家具は可能にしてくれます。

落ち着いた床の色と、ぴりっと黒をきかせた本棚のある事務所は、仕事場としてだけでなく秘密基地のような、K様だけの大切な時間を過ごす癒やしの空間となるかもしれません。

K様、今回はありがとうございました。

[BOOKBOARD A:AICA6400 WALNUT w.2000 d.260 h.2330]
[BOOKBOARD B:AICA6400 WALNUT w.2350 d.350/220 h.2330]

2021.03.01

開放感のある食器棚 

ダイニング側の壁をスッキリさせたいと、ご来店くださったH様。
使いやすい高さで圧迫感のない、耐震性にも優れた食器棚というご要望でした。製作したのがこちら↓

収納力を確保するため、壁~壁(幅2040mm)で製作。この事により隙間や凹凸感がなくスッキリした印象になります。
高さは奥様が無理なく手の届く範囲で1800mmにしています。通常、耐震性を考慮し天袋収納を入れ天井まで作りますが、上部収納は台に乗らないと使えない事と圧迫感を考慮しこの高さにしています。
耐震性に関しては、隣家との境の背面壁はRCで壁打固定不可の為、食器棚内部より側面壁に固定し、ご要望でもあった耐震性もばっちりです。
素材に関してはお使いのダイニングテーブルに合わせ、ウォールナット材で製作。壁一体となって、元々そこにあったかのようなつくりになっているのはオーダー家具ならではです(^^)

下台に関しては腰高に桐材の引き出しを入れ、カトラリーや文具など細かいものを収納します。桐材は抗菌作用・湿度調整にも優れており、カトラリー以外にも食品や日常生活で使用する細々したものの保管場所としても適しています。
この家具とテーブルの間の幅を多くは取れなかったので下部は引戸にしています。開扉ですと前に出て邪魔になりますが、引戸にする事により収納物の出し入れもしやすくストレスなく使うことができます。
設計する際、なるべく余分な線を減らしたいので上下左右のラインはなるべく揃えていきますが、今回下台の引戸に合わせてガラス扉を4枚にしてしまうと扉が大きくなりすぎて使いにくい為、ガラス扉は5枚に分けました。
上下のラインは揃っていませんが、全体のデザインをシンメトリーにしているので、まとまりがありスッキリとした印象に仕上がりました。

上台はガラス扉にし照明(LEDダウンライト)を入れ棚板もガラスに。下台と奥行き感を変える事により、圧迫感を軽減し抜け感がでるようデザインしました。

↑ こちらは搬入経路の関係上、合計4つのパーツに分けて製作した図面です。分割ラインを隠し、一体の家具に見えるように設計しています。

↑設置風景。分割されたパーツを運び込み組み上げていきます。照明の配線をつなぎ下台のレベル(水平)を確認しながら家具が壁面にしっかり付くように調整していきます。扉の開き具合や収まりを微調整し最後にフィラー処理をして完成です!

今回、長年大切に使われていたダイニングテーブルの削り直し、塗装仕上げも承りました。左右対称の見事なブックマッチ!
これからもまた、H様ご家族の元で新たな歴史が刻まれ表情を変えていくことでしょう。その変化もまた、無垢材の良さ、面白さ。食器棚共、経年変化が楽しみです。
H様、今回はご依頼頂きありがとうございました!!